排卵日と妊娠の関係って?

排卵日 妊娠

基礎体温の測り方

監修:石原 理(いしはら おさむ)
埼玉医科大学 産科婦人科学教室 教授(婦人科・生殖医療担当診療部長)/埼玉医科大学総合医療センター 教授

Contents

1.基礎体温は排卵の有無を知る目安に

一般的な基礎体温のグラフ

基礎体温とは、体が安静な状態にある時の体温。人間が活動するために必要な最低体温を指し、睡眠をとって目覚めた時の体温を測るのがよいとされています。毎日測ることで、妊娠に必要な体の変化やリズムを把握することができます。基礎体温は、排卵前の「低温期」と排卵後の「高温期」に分かれます。この変化は、排卵後の黄体から分泌される黄体ホルモンが脳の体温調節中枢に作用し、体温が上昇することから起こります。排卵が起こると体温が上がるため、数字の変化から排卵のあったことがわかります。基礎体温のグラフの理想的な推移は、排卵を境に低温期と高温期の二相に分かれている状態です。数値よりも、二相に分かれているかどうかを意識して記録をつけてみましょう。
※基礎体温の変動はとても大きな個人差があります。きれいな二相になっていなくても排卵のある方もいます。

2.計測方法

基礎体温は毎日測ることがとても大切です。以下のポイントを参考に基礎体温を測る習慣を身につけましょう。

  • POINT 1起床時の体を起こす前に測る

    少しの動作でも体温は変化してしまいますので、体温計は枕元など手の届く所に置き、動かなくても済むように準備しておきましょう。毎朝同じ時間が理想ですが、夜勤のある方など、都合上朝測れない場合は熟睡した寝起きに計測します。

  • POINT 2舌下で測る

    基礎体温は舌の下で測ります。汗や外気の影響を受けにくく、体温が安定しているためといわれています。舌下のつけ根の左右どちらかにあて、ずれないように持ち軽く口を閉じます。

  • POINT 3婦人体温計を使用する

    細かい温度の変化を調べるために、小数点第2位まで計測します。専用の体温計を使用して正しく計測しましょう。

  • POINT 4計測後は必ず記録をする

    体温の変化をチェックするためにはもちろん記録が必要です。グラフやアプリなどに忘れないように記録し管理しましょう。

基礎体温は毎日計測し推移を観察することが大切です。測る時間に多少のばらつきがあったり、無意識に起き上がってしまったとしても大丈夫。長続きさせるためにも神経質になりすぎないようにしましょう。

3.「基礎体温」だけでは排卵日の予測はむずかしい!?

基礎体温は排卵の前と後で変化が起こります。つまり基礎体温からわかることは「排卵が起きた」という事実です。毎日測定しても、排卵日を事前に予測することは不可能です。
排卵日予測検査薬を並行して使用し、多方向からチェックすることをオススメします。

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