2人目の妊活パイセンは、「微笑みの国」タイから。アニーさん(42)のインタビューをお届けします。10年の妊活生活を経て子どもを授かり、現在妊娠5ヵ月のアニーさん。さて、タイの妊活はどのようなものでしょう?
アニーさんこんにちは!タイの妊活について色々教えてください。
サワディーカ!よろしくお願いします。
アニーさんは、今、妊娠5ヵ月なんですよね。おめでとうございます! 何歳からどのくらい妊活をしていたのですか?
妊活期間は10年、32歳の時からです。でも初めはとくに何をしたわけではなく、避妊をやめただけでした。それですぐに妊娠できたんですが、子宮外妊娠だったんです。
子宮外妊娠ですか。それで手術を?
ええ、卵管の1つを取り除くことになりました。その時にドクターから体外受精をすすめられたんです。でも私たちはまず人工授精から始めたいと思い、そうしました。体外受精と人工授精の違いについてはコチラ
それはどのくらいの期間ですか?
2年間です。でも、結局うまくいかなくてそこから数年は治療を中断しました。最終的に妊娠できたのは、新しい病院で2年間の体外受精にチャレンジしてから。
長い間さまざまなチャレンジをしてきたのですね。その分、妊娠された時の喜びは大きかったのではないですか?
それはもう、言葉にできないくらい! 妊活中はつらい時期が多かったので。でも、ストレスは妊活の大敵ですからね。
ストレスは確かに、女性ホルモンや卵子に悪い影響を与えることもあるようですね。ストレスのケアのためにしていたことはありますか?
とにかく夫がサポートしてくれました。私のストレスを和らげることなら何でも。何より、彼も同じように大変だったはずですが、自分は疲れた様子を見せないようにしてくれていましたね。本当に感謝しています。
やさしい旦那さんですね。日本でも男性のサポートの大切さがよく話題になります。たとえば、排卵日を夫に伝えづらい、と悩んでいる声があったり。
排卵日の話は、タイの夫婦間ではオープンですね。妊娠できるチャンスは月にわずかな日数しかないんだから。恥ずかしがってたらもったいないです!
それは素晴らしいですね。排卵日を調べる方法として、日本では最近、排卵日予測検査薬が身近になりましたが、アニーさんは使用されていましたか?
比較的すぐに不妊治療に入ったこともあって、私は使用したことはなかったですね。でも、タイでも存在は知られています!
なるほど。それでは、タイならではの妊活アイテムやアドバイスはありますか?
豆乳を飲むことをすすめられましたね。あとは、ココナッツウォーターが子宮のデトックスに良いといわれています。でも、私は食事に関してはあまり神経質にならないようにしていましたね。ストレスをためないのが大切ですから。
ココナッツウォーターは南国らしいですね。他にも健康法とかあったりしますか? タイではマッサージとかが盛んなイメージです。
伝統的な「ユーファイ」と呼ばれるケアがあります。産後ケアなのですが、冷え対策など女性の体全般に良いといわれます。
ユーファイですか。どんな施術をするのですか?
地域によって変わるのですが、よく行われるのは、素焼きの壷に塩を入れて熱し、ハーブや布で巻いて、お腹まわりを中心にマッサージをするものです。
とても温まりそうで良いですね!伝統といえば、タイの妊娠にまつわる言い伝えやジンクスなどはありますか?
赤ちゃんを育てている人から、キレイなおむつを1つもらって、枕の下に入れて寝ると妊娠できるとか。誰かの赤ちゃんをしばらく自分の子のように世話すると妊娠できる、というのもありますね。
それは面白い! 他にも、子宝のお守りとかもありそうなイメージなんですが、どうですか?
じつは私が持っていたのは日本のお守りなの(笑)。日本に行った友人のおみやげでもらって。大切に持っていました。
日本のお守り!それはご縁があってうれしいです。では、最後に日本で妊活中の女性たちにメッセージをお願いします。
恥ずかしがらずに、夫婦でオープンに妊活について話してくださいね。家族をつくるのは1人ではできないことだから。それから、これは文化によって違うと思いますが、若いうちに卵子を凍結することも選択肢としてはあると思います。
卵子の凍結は日本でも近年、話題になりました。さまざまな意見がありますが、これから注目されるトピックになると思います。
はい、ぜひオープンな会話をしていきましょう!
ありがとうございました!